Esri CityEngine 2012

Posted by kiri on 2012 年 10 月 1 日
GIS, Web, ロンドン

先日、ロンドンで開かれた高等教育関係者向けのEsri UKのセミナーに参加した。
聞きたかったのはArcGIS 10.1、CityEngine、ArcGIS Onlineの話で、それぞれ期待できる内容でよかった。
なかでもCityEngineは、最新のバージョン2012でウェブビューワが利用できるようになるとのことで、いろいろと便利になりそう。

日本でもArcGIS 10.1と同時に、販売が開始されるらしいが、まだ知名度は低いと思われるので少し解説。
CityEngineは、都市景観の3Dモデルを、比較的簡単な設定で自動生成してくれる便利なソフトウェアで、三丁目の夕日に使われたらしい。
映画やゲームの背景としての利用のほか、都市計画等での利用も期待されている。

http://video.arcgis.com/watch/1760/3d-land-use-zoning

例えば、Esriのサイトにあるこの動画では、建物の高さや形状を、パラメータを調整するだけで変化させている。
多少の設定は必要なものの、CityEngineを使えば、再開発の前後の景観を簡単に示すことができるし、必要に応じて高さなどを調整することも簡単。
ウェブ版のビューワを使えば、一般向けに情報提供することもできる。
しかもこのビューワは、WebGLを使っているので、ブラウザによってはプラグインが不要である(現状はデフォルトで利用できるのはChromeのみ)。
サンプルはArcGIS Onlineにすでに公開されているので、興味のある方はどうぞ(少し重いかもしれない)。
http://www.arcgis.com/home/item.html?id=86f88285788a4c53bd3d5dde6b315dfe

このような利用のほかに、教育での利用もできそうだ。
それは、様々な土地利用モデル(例えばチューネン)を、CityEngineで可視化するというもので、CASAの院生が自身の研究成果として発表していた内容である。
残念ながらその動画やイメージはオンライン上には上がっていないようだけれど、地代などのパラメータを操作すると、3Dモデルが土地利用に合わせて変化するというもの。
前にも紹介したチューネンモデルの仕組みを2次元的に表現するソフトの3D版のようなものだけれど、3Dになるとよりわかりやすい。
高校や大学のPCすべてにCityEngineを入れるのは難しいだろうが、パラメータを調節しながら3Dでその結果を確認できると、モデルがどういうものかをしっかり理解できるだろう。
単に、式やグラフだけでこうなります、と話すよりは、3Dのほうが理解しやすいのは明らかだ。
デモなどを見る限り、ウェブビューワで3D表現に関するパラメータの操作をするのは難しそうだが(おそらくレイヤのOn/Offだけ?)、そういう部分もできると、教育分野への活用もしやすくなるだろう。

チューネンモデルのような古典的・基礎的なモデルはもちろん、CityEngineを使うと、様々な都市モデル(モデルは必ずしも3Dを意味しない)の視覚化が簡単にできるようになる。
どんな感じでEsriがこれからCityEngineを売り出していくのか楽しみだ。

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