その他

チューネン・モデル

Posted by kiri on 2012 年 5 月 17 日
その他, 授業 / 1 Comment

先週も授業関連の話を書こうとしたが、ちょっと時間がなかった。今週は、農業に関連する話として、チューネン・モデルを取り上げた。

チューネンの孤立国や地代曲線は、地理学に限らず経済学でも、基礎的な理論として扱われている。授業では、古今書院から発行されている「大学の地理学」シリーズの『人文地理学の基礎』を参考に、モデルの説明をした。本当は、University College LondonのCASA (Centre for Advanced Spatial Analysis) のウェブサイトで公開されているソフトを使って、チューネンモデルの仕組みをより視覚的に理解してもらおうと思ったのだけれど、情報教室でもないし、その部分だけに時間を割く余裕がなかったのとで、あきらめた。

チューネン・モデル

チューネン・モデル

画像は、そのソフトの実行画面。CASAのサイトで公開されているものの、英国Open UniversityのSteadman教授が主に初学者向けに作成したもの。都市をいくつか配置することができるし、河川や鉄道を引いて、輸送コストを変化させることもできる。また、非農業地域などを設定して、現実的な配置を考えたり、作物の市場価格を変えたりして、いろんな状況をシミュレーションできる。授業中でPCが使える環境下であれば、これを使ってかなりわかりやすく、チューネン・モデルを理解してもらうことができそうだ。

チューネン・モデルのような基礎的な理論・モデルを説明できる、こういうソフトウェアというのは結構あるんだろうか。地理の世界ではあまり聞かないような気がする。時間があれば何か作ってみたいところ。

ABBYY FineReader 11

Posted by kiri on 2012 年 4 月 25 日
その他 / No Comments

ABBYY FineReaderでこのサイトにたどり着く人がそれなりにいるようなので、ちょっと情報を追加。

年明けぐらいの記事で、FineReaderをAmazon UKで買ったということを書き、まだ日本では売っていないということも書いたのだけれど、よく探してみると日本でも昨年の12月から販売が開始されていたらしい。値段は13,650円で、Amazon UKで通常版を買うよりも少し高いぐらいのはず(前回購入したのはアカデミック版)。Amazon UK自体はPCソフトを海外発送してくれないので(前回は英国で受け取り)、英国にたびたび行く人でもない限り、トータルでは十分安いだろう。

英国からの帰国後に大学のPCにインストールしたけれど、まだ実際にOCRをかけるところまでは使っていないので、レビュー的なことはできない。ただ、バージョン11から、インタフェースが日本語になったので(10までは日本語をOCRできたものの、インターフェースは日本語非対応だった)、より多くの人が使いやすくなったかもしれない。近いうちに使う用事があるので、特筆すべきことがあれば記事にします。

科研費

Posted by kiri on 2012 年 4 月 24 日
その他 / No Comments

4月の初めに連絡があったのだけど、科研費のデータベースに内容が載ったので、研究テーマのページに新しい採択課題の内容を追加した。

研究テーマのページが素っ気なく、あまりわかりやすい内容ではないので、連休ぐらいをめどに図などを入れて研究関連の内容を充実させる予定。

ニューヨーク出張:学会発表とAT&TのSIMで通信

Posted by kiri on 2012 年 3 月 1 日
その他, ニューヨーク, ロンドン / No Comments

英国生活もあと数日だが、一週間、ニューヨークに学会発表のために出張していた。昨日の夜に英国に”帰国”。最近は「SIM日記」になっているが、とりあえずのメモとして再びニューヨークでのSIMの話を。

ニューヨークのホテルは、部屋でのインターネットが有料のところが結構あり、泊まったホテルでは1泊15ドル程度。ただし、ロビーだったり宿泊者用のラウンジだったりでは、無料でインターネットができるので、それほど大きな問題ではない。でもやっぱり、外でインターネットとなると、ポータブルWiFiに頼らざるを得ない。

今回も、事前にAT&TのSIMが買えないことはないことを、以下のようなサイトから把握。

http://heydays.org/2010/12/portable-wifi-plus-att-prepaid-sim.html

http://motosumiyoshi.cocolog-nifty.com/gyoumuyo/2011/07/attsimnttlink-6.html

自分の発表が終わって、少し余裕が出てきたころに買いに行った。ホテルの目の前にAT&Tの店があったので、行ってみたら、「SIMのみはない」という回答。光ポータブルを見せてしまったせいかもしれない。というわけで断念。

http://www.blogfromamerica.com/wp/?p=1099

のサイトを見て、気を取り直して別の日に、近くのBest Buy(米国の家電小売店)で、SIMカード付き電話を購入。定価が14.99ドルで、プラス税金も。またSAMSUNGを買ってしまった。一番安かったので。型番はSGH-A107らしい。電話よりも、SIMを使って、早速GoPhoneの開通手続きをした。さらに500MB分のパッケージも購入。これは25ドル。ここまでは至って順調そのもの。そしてAPNを設定した。これが一番の難所だった。

これまでに紹介したサイトでは、ユーザ名などの設定があるが、結論を言えば、APNにwap.cingularを設定するだけで動いた。ユーザ名やパスワードを設定して、何度か接続テストを試みたが、結局通信できず。最後にAPNのみにした状態で、試しに光ポータブルを再起動したら、接続できた。というわけで、最低限、APNだけ設定すれば大丈夫なようだ。その後、1週間の滞在中、SIMを使ったのは5日ぐらいで、頑張って使って150MBほど消費。500MBもいらなかったかもしれない。しかし、AT&Tの電波状況がよくないのか、光ポータブルが不調なのか、電波が通じにくい場所が多かった。路上はたいてい大丈夫だったが、地下鉄はだめ(これは仕方ない)、建物(学会会場)の奥のほうもだめ。少し意外だったのは、超高層のビルでも問題なかったこと(地上100mぐらいのホテルの部屋で通信できた)。

さて、こういうわけで、英国(Vodafone、3(Three))と米国(AT&T)でSIMを購入して、光ポータブルに入れて、動作の確認ができた。旅行や出張でも、この2か国では基本的にどうにかなることがわかった。ちなみに、英語力はそれほど必要なく、基本的にはSIMが欲しいぐらいしか言っていない(笑)。さらに、英国では店頭にはSIMがないので店員と話して入手する必要があるが、米国では電話機とともに普通に売っているので、この場合、レジでのやりとり(アクティベーションはしなくていいのか(店員が聞いてきた)、とか)しかなく、ほとんど英語は不要。

日本に帰ったらb-mobileのSIMを更新しないと。あるいは、もうauのテザリングのみにするか。どうしようか。

英国生活59~60日目:週末日帰り旅行2か所 3(Three)の電波は意外に強い

Posted by kiri on 2012 年 2 月 20 日
その他, ロンドン / No Comments

2週間後の月曜はもう日本。そして、今週後半から1週間は学会発表で米国。ということで先週末が英国で過ごす最後の週末だった。

鉄道パスが2日分残っていたので、土曜はPontcysyllte Aqueduct(Wikipedia: ポントカサルテの水道橋)を見にWalesの北東部へ、日曜はIsle of Wightに行った。

土曜はEustonからVirgin TrainsのHolyhead行きでChesterで乗り換え、最寄りの鉄道駅のRuabonへ。Ruabonからはバスで橋のたもとの街、Trevorまで10分あまり(RuabonからTrevorまで大人往復3ポンド)。

水道橋はなかなかこわい。風が強いし、手すりも外側のみ。最悪水路にドボンということが起こらないとも限らない。

ポントカサルテの水道橋

ポントカサルテの水道橋

船が通っていなかったのは残念だが、1日レンタルすることもできるようだ。

この日は1日、ThreeのSIMを入れたWiFiルータを動かしていたが、基本的に接続できた。電話はO2の回線になっているがこれも大丈夫だった。

 

さて日曜。日曜はイングランド南部にあるWight島(Isle of Wight)に行った。大きな目的はないが、島に行ってみたかったので。LondonのWaterlooからSouth West TrainsでPortsmouthまで。行きはフェリー。Wight島には鉄道が走っていて、1つはIsland Line、もう一つは保存鉄道。この日は保存鉄道の運行はなく、Island LineでShanklinまで乗った。そこから島の南部のVentnorまでバスで移動。1日券(正確には24時間券)で10ポンド。途中、景色がいいところがあったので写真を撮った。

ワイト島

ワイト島

Ventnorで少し海を見て、中心部のNewportまでバスで移動した。NewportではCarisbrooke castleを見てから、Rydeに移動。RydeはPortsmouthからの船が発着する玄関口で、Island Lineも通っている。RydeからはホバークラフトでSouthseaへ。日本にはホバークラフトはもうないが、ここでは現役。パンフレットを見ると、3機が現役のようだ。SouthseaからはバスでPortsmouthへ行き、再び列車でロンドンに帰った。

さて、WiFiルータの稼働状況は、特に記録していたわけではないが、基本的にどこでもつながっていた。列車に乗っているときに、数か所つながらない場所があったが、Threeの電波は集落さえあれば、だいたいの場所に届いているようだった。一方で、携帯のローミング先に指定していたO2は、結構つながらない場所が多く、Wight島などで、Threeの電波が届いていてもO2の電波は届いていない、ということが何度もあった。結局、途中でローミング先をOrangeに変えたら、だいぶ安定してつながるようになった。場所にもよるし、電話機の性能にもよるだろうが、O2は都市部以外では弱いのかもしれない。

 

英国生活46日目:雪のロンドン

Posted by kiri on 2012 年 2 月 5 日
その他, ロンドン / No Comments
積もった雪:滞在先のすぐ近くの路地にて

積もった雪:滞在先のすぐ近くの路地にて

ロンドンでは昨日の夕方から雪が降り続け、雪が積もった。積もったのは今季初かもしれない。少なくとも自分が見たのは初めて。昨年度に滞在したときは大寒波で雪も積もっていたけれど、今回はそれほど寒くはない。

しかし、ロンドンの交通網はけっこう混乱しているようだ。Transport for Londonのサイトを見ると、地下鉄等の鉄道はNorthern Lineを除いて何かしらの遅れが出ている(朝10時過ぎ時点)。

ロンドンの地下鉄等の運行状況(2012年2月5日10時すぎの段階)

ロンドンの地下鉄等の運行状況(2012年2月5日10時すぎの段階)

ある路線では、

Severe delays are occurring between Whitechapel and Upminster due to non-availability of staff. Minor delays are occurring on the rest of the line.

となっていた。スタッフがいないのは、雪で出勤できないレベルなのかもしれない。Upminsterはロンドン中心部からかなり東なので、もっと雪がすごい状況だったのかもしれない。

Severe delays are occurring due to adverse weather conditions.

という路線もある。これは乗り降りに時間がかかったりする関係だろうか。

Severe delays are occurring between Queens Park and Harrow & Wealdstone due to a signal failure at Queens Park.

ここでは、信号故障が起こっている。ロンドンでは信号故障は比較的多いので、これが雪による影響かはよくわからない。ただ、これだけの路線で何かしらの遅れが生じているのは、やはり雪の影響が大きいようだ。窓から見る限り今は雪が降っていないので、運行状況は少しずつ回復している。

英国生活35日目:3(Three)のSIMを買う

Posted by kiri on 2012 年 1 月 26 日
その他, ロンドン / No Comments

大学で夕方にセミナーを聞いたあと、3(という名の携帯電話会社)の店に行った。VodafoneのSIMの利用期限が迫っていたので。UCLから一番近いのは、Tottenham Court Road駅近くの、Oxford Street沿い、Soho Squareの近くにある店。夜は8時まで営業。

店員さんにモバイルルータを見せながら、SIMが欲しいと伝え、Mobile Broadband用のSIMで1GBか3GBかどっち?と聞かれたので、1GBにした。1GBは1か月有効で10.49ポンド、3GBは3か月有効で20.49ポンドなので、残りの滞在期間を考えると1GBのほうで十分。代金を現金で払って(特に意味はない。現金かどうか聞いてきたので、カードでも大丈夫だろうが、日本のクレジットカードが使えるかは不明)、SIMを入手。店員さんは何の説明もしてくれないので、少々不安だったが、なんとかなるだろうと思い、すぐに帰宅。

買ったSIMは、「3G SIM Ready-to-Go. Mobile Broadband」というものの1GB版。説明を読むと、アクティベートみたいな操作はいらないらしい。まさにReady to go。というわけで、APNをネットで調べ(three.co.ukらしい。IDとパスはいらないようだ)、ルータ内のSIMを入れ替え、無事接続。PWR-100Fでは、3のSIMも使えるようだ。

これまでの1か月間、VodafoneのSIMを使ってきたが、使い過ぎで警告が出た、ということもなかったし、VodafoneのMy Accountにアクセスしても、残量がわかるという感じではなく、これまでの利用で500MBを使い切ったかどうかはわからない。なので、1GBも必要かどうかはわからない。まだ3のアクセス速度や電波の状況はわからないが、Vodafoneとそれほど変わらないような気もする(3は「UK’s biggest 3G network」と謳っているので、つながる範囲は広いだろう)。少なくとも現状では、49ペンス余分に払うだけで、特に設定もせずに(APNは必要だけど)、SIMを入れてすぐに使え、1GBまで利用可能な3のSIMのほうが個人的にはいいように思う。店員のフレンドリーさはVodafoneのほうがよかったけど(笑)。SIMを扱う3の店がヒースローとかPaddington駅とか旅行者が使いやすいところにあるかどうかは不明。

英国生活34日目:雨のロンドン

Posted by kiri on 2012 年 1 月 24 日
その他, ロンドン / No Comments

早いもので、英国生活もそろそろ半分。1か月が過ぎたところ。来月下旬はニューヨークでの学会があるので、ロンドン滞在は実質あと1か月。ロンドンは今日は雨。いつもよりは強く、久しぶりに傘を使った。

3のSIMは今日か明日に買いに行く予定。果たして光ポータブルで使えるだろうか。

最近少し暇があるので、サイトの情報を更新中。東北の写真を載せてみたり、信金のページを久しぶりに更新したり。ロンドンにいるうちに全部更新できるといいけども、100以上あるのでちょっと厳しいか。

英国生活21日目:SAMSUNG E1080をTescoで買う

Posted by kiri on 2012 年 1 月 12 日
その他, ロンドン / No Comments

いつも行くコンビニもどきのTesco(正しくはTesco expressという業態。深夜まで営業している)で、unlockedの電話が9.97ポンドで売っていた。3のSIMを買うつもりではいるけども、万一使えないと面倒なので、Vodafoneの今のSIMのトップアップがいつでもできるように電話を持っていてもそんなに損ではないなと思い、早速購入。

大学に着いて、SIMを光ポータブルから取出し、E1080に入れ、Vodafoneのサイトでアカウントを作った(アカウントを作るにはメッセージを受け取る必要がある)。これでオンラインでのトップアップができるし、そこらへんのスーパーとかでも、E1080を使ってトップアップができる。

英国生活15日目:3のSIMも良さそうだ。

Posted by kiri on 2012 年 1 月 5 日
その他, ロンドン / No Comments

Vodafone以外の業者のSIMはどうだろうか、と思って、O2とかOrangeとかT-mobileとか、大き目な会社を見ていたら、3というのがあることに気づく。そういえばQueenswayにも店があったような。

そして3のページを見ていたら、やっぱりSIM Onlyのプランがあって、プリペイド(Pay As You Go)もある。さらに、Vodafoneと違って、SMSのない、データ通信に特化したものもある。

3の一番安いプランでは、30日有効で、1GBまでデータ通信が使えて10.49ポンド。Vodafoneが500MBまでで10ポンドなのに比べると量を気にしなくてよい分、便利かもしれない。これまでb-mobile Fairを使っていた経験上、一回の旅行で200MBぐらい使うこともあるので、500MBではちょっと心配だった。その点、3のプランなら、その心配はなさそうだし、49ペンスの違いなのであまり高い感じもしない。さらに3には、3か月有効のプランがあって、これは20.49ポンドで3GBまで。これはこれで便利そうだが、残りの滞在期間を考えると微妙な感じ。ちなみに、iPad用のMicro SIMのプランもあって、1カ月1GBで7.50ポンド、1カ月10GBで15ポンド。実質的に15ポンドで使い放題ということか。WiFiモデルしか手元にないので関係ないけど。

とりあえず、Vodafoneの30日分が切れたら3のSIMを買うことにしよう。そういえばアメリカのSIMはどうなんだろうか。来月末に1週間滞在するのでそれまでにチェックしておこう。